
久米晃氏
【2021/11/26】
1996年に小選挙区比例代表並立制による初の衆院選が行われてから四半世紀。10月31日の衆院選では、大敗しても比例復活できるといった制度のひずみ、課題が改めて浮き彫りになった。近年の政治状況や選挙制度への視点を元自民党事務局長で選挙・政治アドバイザーの久米晃氏(67)に聞いた。
-今回の衆院選では、自民党が追加公認を含めて絶対安定多数の261議席を獲得しました。
「自民は選挙前に多くのメディアが予測した単独過半数割れよりもかなり議席を増やしたため、勝った印象だが、実際は改選前より15議席減らした。一方で立憲民主党も14議席減の惨敗だった。国民は『政権交代は求めないが、こ...
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