最近、財布が膨らまない。クリスマスや歳末の商戦のただ中。懐が寂しいという事情だけではない。飲食店など各種店舗で「500円でスタンプ1個」などと渡されるポイントカードが減っているためだと気付いた
▼少し前までは、会計時などにカードの有無を聞かれ、財布の中を探っていた。かさばるカード類に手を焼き、専用ケースを愛用した時期もある。そのケースもパンパンに膨れあがっていた
▼カードに代わって増えているのが、スマートフォンを使う仕組みだ。専用アプリを会計時に示したり、QRコードを読み取るとSNS(交流サイト)上でポイントが加算されたりする
▼スマホなら毎日持ち歩くので貯め損ねることもない。便利な仕組みだと歓迎していたが、最近はこちらも手間取る。各店独自のアプリも多く、スマホのどこにあるかすぐに探し出せない。見つけても、パスワードを忘れていて「あれ? 何だったっけ?」ということも。結局うまく貯められない
▼各種ポイントを貯め、お得に活用する「ポイ活」が人気だ。物価高騰の折、上手にやりくりすれば家計の助けにもなる。とはいえ、うっかり有効期限を忘れてしまうことがある。そうなれば、せっかくの努力も水の泡だ
▼ポイントに釣られて予定外の物を購入してしまい、持て余すこともある。これではお得からは程遠い。なんとかポイ活を効率よく進めたい。そんなことを考えて買い物を重ねるより、無駄な支出を減らす方がよほど家計の助けになるのだが。