地震の影響でゆがみ、閉じきらなくなった自宅の窓を確認する会社員女性=1月14日、新潟市西区山田
地震の影響でゆがみ、閉じきらなくなった自宅の窓を確認する会社員女性=1月14日、新潟市西区山田

 能登半島地震の発生から1月15日で2週間。新潟市西区では、液状化などによる住宅被害が確認されただけで1000棟を超え、市営住宅への早期入居を求める声が被災者から上がっている。傾いた家の再建にも、取り壊しにも費用負担の懸念がつきまとうため、決めきれないままの人も。新潟市を中心に新潟県内の被害の全容はいまだ明らかになっておらず、出口の見えない不安が覆う。(報道部・笠原萌志、樋口耕勇)

 「市営住宅に入居できるだろうか」。新潟市西区山田の会社員女性(44)は1月14日、液状化などの影響で傾いた築40年の自宅でため息をついた。

 71歳の母、17歳の息子と3人暮らし。居間などの戸は開け閉めできず、水は使...

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