液状化被害の調査結果が公表された緊急災害報告会=29日、新潟市西区の新潟大五十嵐キャンパス
液状化被害の調査結果が公表された緊急災害報告会=29日、新潟市西区の新潟大五十嵐キャンパス

 能登半島地震による新潟市内の液状化被害について、新潟大災害・復興科学研究所は1月29日、住宅の全半壊は西区の寺尾、善久の両地域に集中しているとの調査結果を公表した。液状化した地域は西区や江南区の広範囲にわたり、1964年の新潟地震で液状化被害が出た地域と重なると明らかにした。

 同研究所などが新潟大五十嵐キャンパス(西区)で開いた緊急災害報告会で、卜部厚志所長(57)=地質学=らが説明した。

 液状化現象は、地下水が染み込んだ砂の地盤が大きな地震で揺れると、砂が液状になる現象。今回の地震では道路や宅地の陥没などで、多くの住宅被害が出た。

 卜部所長は、西区の寺尾と善久の両地域に全半壊が集中している...

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