平和と命の尊さを考えた「名立・平和を願う日」=3月10日、上越市名立区
平和と命の尊さを考えた「名立・平和を願う日」=3月10日、上越市名立区
会の冒頭に、名立機雷爆発事件の犠牲者らを追悼し、黙とうする「名立・平和を願う日」の参加者=3月10日、上越市名立区

 現在の新潟県上越市名立区で1949年3月30日に起きた「名立機雷爆発事件」を後世に伝え、平和を願う会「名立・平和を願う日」が3月10日、区内で開かれた。事件では、太平洋戦争の終戦4年後に海岸に漂着した機雷が爆発し、子どもら63人が亡くなった。広島に落とされた原爆の被爆体験を語り継ぐ女性の講話や広島を訪れた中学生らの報告を通じて、参加者約50人が命と平和の尊さを胸に刻んだ。

 住民でつくる実行委員会が、事件の発生日近くに会を開いてきた。10回目の今回は、新潟市の市民団体「灯(あかり)の会」代表の西澤慶子さん(67)が講演した。両親が体験した被爆時の様子や、被爆2世である友人が結婚差別などを受けた...

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