
訓練用ケージに放されるトキ=12日、佐渡市新穂正明寺(環境省提供)
環境省は3月12日、6月上旬に予定されている放鳥に向けたトキ17羽の訓練を、佐渡トキ保護センター野生復帰ステーション(佐渡市新穂正明寺)で開始した。今回は2008年9月から実施してきた放鳥で初めて、島の北部の大佐渡地域で行う予定。これまでは小佐渡東部地域のみだった。
近年、トキが佐渡中心部に集中し、過密化などによる繁殖率の低下が問題となっている。今回、大佐渡地域で放鳥することにより、生息域の拡大を狙う。
予定では、6月上旬に17羽のうち10羽ほどを、木箱に入れて移送するハードリリース方式で大佐渡地域で放鳥。残りはステーションの訓練用ケージから飛び立つのを待つ。9月下旬の放鳥でも、大佐渡地域で...
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