
野生下で今季初の営巣と抱卵が確認されたトキのペア=3月21日、佐渡市(環境省提供)
環境省は3月21日、新潟県佐渡市の野生下で今季初のトキの営巣と抱卵を確認したと発表した。有精卵であれば、4月下旬にもひなが生まれる見通しだ。
環境省によると、営巣と抱卵が確認されたのは、放鳥された7歳雄と6歳雌のペア。21日午前8時ごろ、新穂地区の木の上で2羽が巣を整え、1羽が卵を温めるように座り込む様子が確認された。
佐渡市の野生下には約500羽のトキが生息。そのうち繁殖可能な2歳以上は、約300羽とみられる。現在、130組程度のペアが観察されており、今後の営巣、抱卵が期待できる。
環境省佐渡自然保護官事務所の篠﨑さえか首席自然保護官は「例年通り繁殖が進んでおり安心した」と話した。
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