
本格復旧に向け開かれた新潟市復旧・復興推進本部の初会合=4月1日、新潟市役所
能登半島地震の発生から3カ月となった4月1日、新潟市は市復旧・復興推進本部を発足させ、初会合を市役所で開いた。会合では液状化水分を多く含んだ砂質の地盤が、地震による強い揺れで液体のように流動化する現象。地表に水や砂が噴出したり、地盤が沈下したりする。土管やマンホールが浮き上がることもある。埋め立て地や干拓地など、緩い砂質で地下水位が高い場所で起こりやすい。条件を満たせば内陸でも発生する。1964年の新潟地震では橋や鉄筋コンクリートの建物といった大型構造物が崩れ、対策工法の開発が進むきっかけになった。阪神大震災や東日本大震災でも発生した。被害が集中する西区で4月27、30の両日に被災者向けに初の説明会を開く予定だと報告したほか、有識者会議を設け、液状化対策の実施の必要性などを協議するとした。対策が必要かどうかの結論を得るには2、3年かかる見込み。
推進本部は復旧復興に向けた施策を総合的に進める狙いで設置。中原八一市長を...
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