石川県穴水町への長期派遣に当たり、市役所の上司から激励を受ける渡邉駿さん=4月12日、アオーレ長岡
石川県穴水町への長期派遣に当たり、市役所の上司から激励を受ける渡邉駿さん=4月12日、アオーレ長岡

 新潟県長岡市は、能登半島地震で約1900棟の家屋が全半壊した石川県穴水町に職員の派遣を始めた。期間は延べ2年にわたり、被災地へ長期派遣するのは初めてとなる。職員1人が6カ月交代で、被災建物の解体・撤去の事務に当たる。4月12日はアオーレ長岡で出発式があり、危機管理防災本部主事の渡邉駿さん(26)が同僚らに見送られ、公用車で穴水町へ向かった。

 穴水町は全国市長会を通じ、中長期の職員派遣を希望していた。町内では被災建物の解体や撤去を自治体が行う「公費解体」の申請が約1000件寄せられているという。長岡市の職員は、環境安全課で公費解体の発注や契約準備に携わる。

 渡邉さんは2018年度入庁の7年目。...

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