柏崎刈羽原発
柏崎刈羽原発

 東京電力は5月10日、柏崎刈羽原発新潟県の柏崎市、刈羽村にある原子力発電所で、東京電力が運営する。1号機から7号機まで七つの原子炉がある。最も古い1号機は、1985年に営業運転を始めた。総出力は世界最大級の約821万キロワット。発電された電気は関東方面に送られる。2012年3月に6号機が停止してから、全ての原子炉の停止状態が続いている。東電が原発を再稼働させるには、原子力規制委員会の審査を通る必要がある。7号機は2020年に全ての審査に「合格」したが、安全対策を施している最中で、再稼働していない。4号機の海水熱交換器建屋の地下2階で、海水約700リットルが建屋内に漏れたと発表した。作業員が誤った箇所の配管接続部を取り外したことが原因。現場は放射性物質を扱わない非管理区域で、外部への放射能の影響はないとしている。

 海水が漏れたのは、熱交換器の腐食を防ぐ装置につながる配管の接続部。熱交換器は原子炉の運転に必要な設備の冷却に必要な機器。

 東電によると、5月10日午前11時前、協力企業の作業員が配管の補修作業を行っていたところ、予定していた箇所とは異なる配管の接続部を取り外した。装置の運転を停止するなどし、約10分後に漏えいは止まった。

...
残り13文字(全文:302文字)