
中越地震から20年となるのを前に開かれたシンポジウム=25日、小千谷市総合産業会館サンプラザ
2004年に新潟県の小千谷市や長岡市などを襲い、最大震度7を観測した中越地震2004年10月23日、新潟県中越地方を震源として発生した地震。旧川口町(現在の長岡市)で震度7、旧山古志村、旧小国町(いずれも現長岡市)、小千谷市で震度6強を観測した。新潟県や内閣府の資料によると、地震の影響で68人が亡くなり、4795人が重軽傷を負った。住宅の被害は計12万1604棟で、このうち全壊は3175棟、大規模半壊は2167棟、半壊は1万1643棟だった。から2024年10月で20年となるのを前に、災害対策や復興の在り方を考えるシンポジウムが5月25日、小千谷市内で開かれた。地震直後から継続的に小千谷と関わる専門家らが、日頃の備えや地域活性化について提起した。
中越地震は2004年10月23日午後5時56分に発生した。小千谷市では震度6強を観測。最大で約3万人の市民が136カ所の避難所に避難した。
小千谷市の宮崎悦男市長は基調講演で、ボランティアセンターの運営に当たった当時の経験を振り返った。必要な情報が入ってこないなど初動対応の難しさを指摘し、「防災は日常生活の通信...
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