柏崎刈羽原発
柏崎刈羽原発

 東京電力柏崎刈羽原発新潟県の柏崎市、刈羽村にある原子力発電所で、東京電力が運営する。1号機から7号機まで七つの原子炉がある。最も古い1号機は、1985年に営業運転を始めた。総出力は世界最大級の約821万キロワット。発電された電気は関東方面に送られる。2012年3月に6号機が停止してから、全ての原子炉の停止状態が続いている。東電が原発を再稼働させるには、原子力規制委員会の審査を通る必要がある。7号機は2020年に全ての審査に「合格」したが、安全対策を施している最中で、再稼働していない。5号機で、電源ケーブルが火災防護区域外を通る敷設ミスが見つかったことについて、原子力規制庁福島第1原発事故後に発足した国の機関。原子力規制委員会の事務局を務める。前身は原子力安全・保安院などで、エネルギー政策を推進する資源エネルギー庁の機関だった。規制の審査、検査などの実務を担う。柏崎刈羽原子力規制事務所の伊藤信哉所長は5月28日の定例記者会見で「今まさに検査をしている。設計管理や組織の横のつながりに問題があるのではないかと注視している」と話した。

柏崎刈羽原発5号機でケーブルの敷設ミス
ケーブルの誤敷設、事故対処設備の運搬ルート未確保

 敷設ミスがあったのは、5号機の原子炉建屋にあり、重大事故時の現地対策本部となる「緊急時対策所」内の気圧を調整する...

残り303文字(全文:546文字)