大規模地震の発生を想定した新潟市消防局の対応訓練=6月11日、新潟市中央区
大規模地震の発生を想定した新潟市消防局の対応訓練=6月11日、新潟市中央区

 新潟地震1964年6月16日午後1時ごろに発生した地震。新潟県沖から山形県沖に広がる断層が引き起こした。震源は粟島付近で、マグニチュードは7・5。新潟県内の最大震度は、当時の観測方法で震度5だった。新潟県の資料によると、県内の死者が14人、負傷者は316人。新潟市では液状化現象とみられる被害で県営アパートが倒壊し、完成したばかりの昭和大橋が崩落した。製油所の石油タンクで起きた火災が約2週間にわたって続いた。から6月16日で60年となるのを前に、新潟市消防局が11日、大規模地震に備えた対応訓練を実施した。市内の消防署などと連携して情報集約し、被災状況に応じて消防や救助の部隊を派遣する初動訓練などを行った。

 毎年この時期に行っている訓練には、新潟市消防局と市内の全8消防署などから計約400人が参加した。下越沖を震源に、北区と東区で最大震度7の地震が発生したと想定。能登半島地震の教訓を踏まえ、...

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