
新潟地震をテーマに研究者らが講演したシンポジウム=11月9日、新潟市中央区
発生から60年となった新潟地震の教訓を踏まえ、防災を考えるシンポジウムが11月9日、新潟市中央区の朱鷺メッセで開かれた。松本大学地域防災科学研究所の入江さやか教授が災害報道をテーマに基調講演。地震発生後に通信障害で情報が途絶えた中、放送や行政などが情報を集めて伝えた点に触れ「通信途絶は過去の話ではない。想像力を働かせて備えることが求められている」と呼びかけた。
日本災害情報学会が、学会大会に合わせて企画し、200人が参加した。
基調講演で入江教授は新潟地震を契機に、テレビが被災地の外に被害状況を伝え、ラジオが被災者へのきめ細かい情報伝達を担うといった役割分担や、災害時の安否放送など「今に続く...
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