記者会見する全米販の山﨑元裕理事長=6月12日、東京都中央区

 全国のコメ卸でつくる全国米穀販売事業共済協同組合(全米販)は6月12日に都内で記者会見し、コメ生産が減少して2040年には国内需要を賄えない恐れがあるとの試算を公表した。業界も赤字に陥るとして産地支援の強化など改革を進める「米穀流通2040ビジョン」を示した。

 試算は全米販が日本総合研究所(東京)と初めて行い、何も手を打たなかった場合の「最悪の予想図」として示した。

 高齢化による離農などによりコメの生産に携わる人が20年の85万人から40年には65%減の30万人程度になると予測。これをもとにコメ生産量を推計すると、20年の723万トンから40年は363万トンに半減する結果となった。

 1人当た...

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