
北海道の岩内町郷土館に保管されている羽田次郎少将の遺品(岩内町郷土館提供)
新潟県佐渡市新穂地区出身の海軍軍人で、1945年6月、太平洋戦争の沖縄戦において自決したとされる羽田(はねだ)次郎少将(死亡時は大佐)の写真や軍帽といった遺品が、北海道の岩内町郷土館に保管されていることが分かった。少将の親族が寄贈したが、長く存在は知られていなかった。郷土館は来年の戦後80年企画で展示することを検討している。
羽田少将は1915年に旧制佐渡中学校(現・佐渡高校)を卒業。海軍兵学校を経て海軍に入った。45年の沖縄戦では大田実司令官の下、海軍の陸上部隊を指揮し6月13日に沖縄本島南部で戦死した。自決とみられ、48歳だった。
その際、羽田少将が海軍司令部壕内の部下らを脱出させたとの話が残る。生き残った部下が...
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