
人手不足が深刻化し、各地で人の獲得競争が過熱している。企業の財産となる人を集め、成長のエンジンに-。「人財」を巡る新潟県経済のルネサンス(再興)の胎動を追う。(8回続きの6)
工事現場の囲いの中で、なだらかな曲線を描く大屋根が存在感を放つ。長岡造形大(新潟県長岡市)が約18億円をかけ、2024年秋に完成を迎える「第4アトリエ棟」だ。仮想現実(VR)の映像制作や3Dプリンターといった最新機材を使った創作などに打ち込める。
日進月歩のデジタル技術によりデザインやアートの表現の幅は広がっている。変化の激しい社会では、豊かな発想力も求められる。新時代への対応を図る長岡造形大で22年、理事長に就任した...
残り1526文字(全文:1826文字)