
「旅宿 やす田」の営業を再開した安田和弘さんと真生未さん夫婦=6月10日、石川県七尾市
能登半島地震2024年1月1日午後4時10分ごろに発生した石川県能登地方を震源とする地震。逆断層型で、マグニチュード(M)7.6と推定される。石川県輪島市と志賀町で震度7を記録し、北海道から九州にかけて揺れを観測した。気象庁は大津波警報を発表し、沿岸部に津波が襲来した。火災が相次ぎ、輪島市では市街地が広範囲で延焼した。によって大規模な断水が発生した石川県七尾市で、通水に伴って市民生活が前進し始めている。新潟市西区から七尾市に移住し、旅宿を経営する安田和弘さん(51)と真生未(まうみ)さん(50)夫婦を1月以来再び訪ねると、通常営業を再開していた。日常を取り戻し始める一方、地震発生から半年が過ぎ、復興の歩みの遅さも感じている。「再開はうれしいが、能登の観光には被害の大きい珠洲や輪島などの復興が欠かせない」。多くの観光客を受け入れる日が訪れることを願っている。(本社取材班・奥村直之、写真は金子悟)
安田さん夫婦は...
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