北越工業が開発した、水素を燃料とするエンジンコンプレッサーの新モデル=燕市
北越工業が開発した、水素を燃料とするエンジンコンプレッサーの新モデル=燕市

 建機製造の北越工業(新潟県燕市)は次世代エネルギーに対応した製品開発を強化し、水素を燃料にするコンプレッサーや発電機の新たなモデルを発表した。2024年度は6億円超の研究開発費を投じる計画で、脱炭素製品の商用化に向けて開発を加速させる。社内だけでなく、今後は取引先での実証試験も視野に入れる。

 エンジンコンプレッサーやエンジン発電機はいずれも軽油を燃料とするディーゼルエンジンで駆動する。北越工業は加速する脱炭素への取り組みを見据え、2022年から水素やバイオマス燃料に対応した製品開発に着手。若手の技術者を中心にチームを組み、開発を進めた。

 23年には水素を燃料とする世界初のエンジンコンプレッサ...

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