自動倉庫型工場でナメコの生育を確認するゆきぐに森林組合の植木竜博部長=十日町市松之山
自動倉庫型工場でナメコの生育を確認するゆきぐに森林組合の植木竜博部長=十日町市松之山

 新潟県十日町市は、年間5500トンのナメコ生産能力を有する日本一の産地だ。最大手の松之山きのこ(十日町市松之山)が2023年、大型工場を稼働させて生産能力を拡大、全国シェアを伸ばしている。市内の7生産者で構成するJA魚沼なめこ部会では、みそ汁向けなどの生鮮品に軸足を置きつつ、加工需要の開拓などにも力を入れる。

 松之山きのこは23年6月、国内有数の年間1500トンを生産する自動倉庫型工場を十日町市中里地域に増設し、1500トン規模の自動倉庫型工場を二つ所有。他の工場と合わせて年間計3500トンの生産能力を有する。

 自動倉庫型の工場では、温度調整などをコンピューターで制御し、生育に応じて栽培用の...

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