
中越地震で被災した資料館から取り出した民具を紹介する「救え! 山古志の文化財」展=7月14日、長岡市山古志竹沢
2004年10月の中越地震で被災した新潟県長岡市山古志地域で「救出」された民具や古文書を紹介する「救え! 山古志の文化財」展が、やまこし復興交流館おらたるで開かれている。明治以前から昭和にかけ衣食住や農耕で使われた民具の写真や、救出時の映像など約40点を展示している。
民具が収蔵されていた山古志村民俗資料館は、中越地震で被災し倒壊する恐れがあったため、新潟県や長岡市、新潟大学などが05年5月に民具を取り出した。住民に使用時期や使用法を調査し、19年までに2080点を整理、記録した。現在は山古志の旧虫亀小学校に収蔵している。
会場にはこうした収蔵の経過のほか、爪や足をけがした牛に履かせるわらじ...
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