
カートリッジフィルターの増産に向け、製造設備を新設した東洋濾紙の新潟工場=聖籠町
    大手総合濾(ろ)紙メーカーの東洋濾紙(東京)は主力工場の新潟工場(新潟県聖籠町)を拡張・改修し、半導体薬剤向けカートリッジフィルターの製造ラインを新設した。総投資額は約50億円。国内で半導体工場の大型投資が進む中、半導体材料向けサプライヤーとして供給能力を高め、2030年度に生産量を現在の約2倍に引き上げることを目指す。
新潟工場は1998年に操業開始し、カートリッジフィルターや分析用濾紙などを製造する。フィルターはひだ状に折られたコンパクトな形状で、濾過できる面積が広く交換が容易だ。ビールなどの滅菌で使用する食品飲料向けのほか、電子工業向けを手がけている。
近年開発を強化しているのが、半導...
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