インドから帰国後、「佐渡島の金山」世界遺産登録の喜びを語る渡辺竜五市長=7月30日、佐渡市役所
インドから帰国後、「佐渡島の金山」世界遺産登録の喜びを語る渡辺竜五市長=7月30日、佐渡市役所

 インドで開かれている世界遺産委員会に出席した花角英世新潟県知事と渡辺竜五佐渡市長が7月30日、帰国した。花角知事は県庁で報道陣の取材に応じ、「佐渡島(さど)の金山「相川鶴子金銀山」と「西三川砂金山」の二つの鉱山遺跡で構成。17世紀には世界最大級の金の産出量を誇った。金の採取から精錬までを手工業で行っていた時代の遺構が残っているのは、世界的に例が少ないとされる。」の世界文化遺産1975年に発効した世界遺産条約に基づき、歴史的建造物や遺跡を対象にユネスコが人類共通の財産として登録する。国内では姫路城などが登録されている。世界遺産にはほかに、貴重な生態系などの自然遺産と、文化と自然の要素を併せ持つ複合遺産がある。登録の可否は世界遺産委員会が決める。登録が実現したことについて「世界の宝となり、率直にうれしい」とあらためて喜びを語った。渡辺市長は市役所で会見し、「長い間に挫折もいっぱいあったが、大勢の人の応援のおかげで、大きな宿題をクリアできた」と感謝した。

 花角知事は...

残り421文字(全文:622文字)