公開練習でストレッチをする小海遥=7月、東京都世田谷区
公開練習でストレッチをする小海遥=7月、東京都世田谷区

 連日熱戦が展開されているパリオリンピック(五輪)。8月11日までの開催期間中、パリ五輪を取材する新潟日報社の記者2人が、新潟県ゆかりの選手の熱戦の裏側や、現地の表情を伝えます。

 初の五輪を終えた開放感と、大舞台で全力を尽くせた興奮があったのだろう。陸上女子1万メートルで19位に終わった、小海遥選手(第一生命グループ・新潟県妙高市出身)の表情はすがすがしかった。「次は世界に差を付けたい」。普段は慎重で控え目な21歳から聞く、力強い言葉が新鮮だった。

 高校卒業後に実業団入りして4年目。「実業団は結果が全ての世界」と重圧のかかる環境を覚悟して入社した。でも、指導陣らスタッフは、レース前にいつも「...

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