ライトを掲げ、新潟港に向け出航するおけさ丸を見送る参加者=8月9日、佐渡市の両津港
ライトを掲げ、新潟港に向け出航するおけさ丸を見送る参加者=8月9日、佐渡市の両津港

 太平洋戦争末期に米軍機の銃撃を受け、乗客ら15人が亡くなった佐渡汽船の初代「おけさ丸」の犠牲者を追悼する「佐渡ピースキャンドルプロジェクト」が8月9日、新潟県佐渡市両津湊の佐渡島開発総合センターなどで開かれた。市民ら約100人が参加し、戦争のない平和な世界を願った。

 おけさ丸は1945年8月10日、新潟港に着岸する際、米軍機による機銃掃射を受けた。乗客ら15人が亡くなり、23人が負傷した。戦争の悲惨さを語り継ごうと、連合新潟佐渡地域協議会などが、2016年から追悼集会を開いている。

 参加者は両津港近くにある佐渡島開発総合センターに集まり、事件の概要に関する説明を聞いた後、港に移動。出航する3...

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