
東京電力柏崎刈羽原発での重大事故を想定した避難訓練で、陸上自衛隊のヘリコプターに乗り込む住民ら=8月24日、柏崎市
新潟県と柏崎市は8月24日、東京電力柏崎刈羽原発新潟県の柏崎市、刈羽村にある原子力発電所で、東京電力が運営する。1号機から7号機まで七つの原子炉がある。最も古い1号機は、1985年に営業運転を始めた。総出力は世界最大級の約821万キロワット。発電された電気は関東方面に送られる。2012年3月に6号機が停止してから、全ての原子炉の停止状態が続いている。東電が原発を再稼働させるには、原子力規制委員会の審査を通る必要がある。7号機は2020年に全ての審査に「合格」したが、安全対策を施している最中で、再稼働していない。の重大事故に備えた住民の避難訓練を行った。地震との複合災害で道路が寸断するなどして、原発近くで孤立地域が発生したと想定。自衛隊のヘリコプターと船舶を乗り継ぐ避難の手順を確認した。
県によると、2019年の原子力災害広域避難計画の策定後、空路と海路を組み合わせて避難する訓練は初めて。地震によって柏崎刈羽原発で原子力災害が発生し、放射性物質が放出される可能性が高い「全面緊急事態」となる中、...
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