設置された仮設ケージに放されるトキ=9月5日、佐渡市の大佐渡地域(環境省提供)
設置された仮設ケージに放されるトキ=9月5日、佐渡市の大佐渡地域(環境省提供)

 環境省は9月5日、佐渡市大佐渡地域で22日に行われる31回目の放鳥に向けて、放鳥場所に設置した仮設ケージ内に7羽のトキを放し、順化訓練を始めた。仮設ケージの使用は2009年以来15年ぶりで、大佐渡地域へトキを定着させる狙いがある。

 近年、トキが佐渡中心部に集中し、過密化などによる繁殖率の低下が問題となっている。仮設ケージを使用する方法では、トキを2週間ほど中で飼育した後、扉を開放して放鳥。放鳥場所に慣らすことで、放鳥後もトキがその周辺にとどまることが期待される。

 今回は佐渡トキ保護センター(新穂長畝)や県外の動物園などで生まれた1〜11歳の雄の計15羽を放鳥予定。仮設ケージ使用が7羽で、残る...

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