▼東京電力柏崎刈羽原発の構内で移動されている使用済み核燃料=2024年9月24日(東京電力HD提供)

▼東京電力柏崎刈羽原発の専用岸壁で船に積まれる使用済み核燃料=2024年9月24日(東京電力HD提供)

▼東京電力柏崎刈羽原発で使用済み核燃料の輸送前に行われた燃料装てん作業=2024年9月24日(東京電力HD提供)

 原発の敷地外で使用済み核燃料原発で一度使用した燃料。原発の燃料は原料であるウラン鉱石を加工し、焼き固めた「ペレット」と呼ばれるものの集合体で、使用後も見た目や形は使用前と変わらない。使用済み核燃料の中にはウランやプルトニウムなどのまだ燃料として使える資源が95~97%残っているとされる。を一時保管する国内初の中間貯蔵施設原発から出た使用済み核燃料を、再処理するまで一時的に貯蔵する施設。日本原燃の再処理工場(青森県六ケ所村)の稼働遅れで、電力各社は燃料保管先の確保を迫られ、原発敷地内での貯蔵施設整備などを進める。東京電力と日本原子力発電は共同出資で「リサイクル燃料貯蔵」を2005年に設立し、青森県むつ市に施設を建設した。金属製容器に入れた燃料を屋内で自然冷却する。建設済みの建屋1棟目に3千トン、増設予定の2棟目に2千トンを最長50年間保管する計画。(青森県むつ市)に9月26日、燃料が初めて搬入された。東京電力が柏崎刈羽原発新潟県の柏崎市、刈羽村にある原子力発電所で、東京電力が運営する。1号機から7号機まで七つの原子炉がある。最も古い1号機は、1985年に営業運転を始めた。総出力は世界最大級の約821万キロワット。発電された電気は関東方面に送られる。2012年3月に6号機が停止してから、全ての原子炉の停止状態が続いている。東電が原発を再稼働させるには、原子力規制委員会の審査を通る必要がある。7号機は2020年に全ての審査に「合格」したが、安全対策を施している最中で、再稼働していない。から24日に搬出した核燃料69体を入れた金属容器(キャスク)は、26日朝に中間貯蔵施設近くの港に輸送船で到着した。事業を担うリサイクル燃料貯蔵(RFS)は27日以降、約1週間かけてキャスクの安全性を検査し、国から「確認証」を得られれば、10月末までに施設の操業を始める見通し。...

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