
村上史楽会古文書解読会が刊行した雑談記扣御家古老物語
新潟県村上市の村上史楽会古文書解読会のメンバー7人が村上藩主内藤家に伝わる口伝を記した古文書「雑談記扣(ひかえ)御家古老物語」を2年がかりで活字化し、刊行した。2024年3月に会の指導役で郷土史家の大場喜代司さんが死去。メンバーは大場さんの指導に感謝し「地域に根付いた記録を残せた」と話す。
雑談記扣は藩主内藤家の初代信成から5代弌信(かずのぶ)までの記録。当主の功績や家臣の武勇など多岐にわたる内容で市歴史資料館が所蔵していた。
代表の平山守さん(72)らメンバーは崩し文字の解読に挑み、大場さんが23年5月にけがで外出できなくなった後も自宅を訪問し指導を受けた。大場さんは24年3月に85歳で亡...
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