
中越地震から20年が経過したことへの所感を語る花角英世知事=10月23日、県庁
中越地震2004年10月23日、新潟県中越地方を震源として発生した地震。旧川口町(現在の長岡市)で震度7、旧山古志村、旧小国町(いずれも現長岡市)、小千谷市で震度6強を観測した。新潟県や内閣府の資料によると、地震の影響で68人が亡くなり、4795人が重軽傷を負った。住宅の被害は計12万1604棟で、このうち全壊は3175棟、大規模半壊は2167棟、半壊は1万1643棟だった。の発生から20年がたったことについて、花角英世新潟県知事は10月23日の定例記者会見で「国や県、市町村の取り組みは成果を上げてきた。復旧・復興の経験を次の世代につないでいくことが必要だ」との考えを示した。大きな被害を受けた長岡市の山古志地域を含め、中山間地域の人口減少に危機感を示し「持続可能な地域社会をつくることは引き続き課題だ」と述べた。
山古志地域は震災前と比べて人口が3分の1の約720人まで減った。花角知事は「震災で被害のあった地域に限らず、中山間地域の過疎化で地域社会を維持することが難しくなっている」と指摘した。
人口減に対してどう対応するかを問われると、山古志地域で始まった...
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