2025年1月に閉店するイトーヨーカドー丸大新潟店(右)と商店街。買い物客からは中心市街地の活性化を願う声が聞かれた=10月23日、新潟市中央区本町通6
2025年1月に閉店するイトーヨーカドー丸大新潟店(右)と商店街。買い物客からは中心市街地の活性化を願う声が聞かれた=10月23日、新潟市中央区本町通6

 衆院選では各政党が「地方の活性化」を公約の一つに掲げる。農林水産業や観光振興が目立つが、商業やビジネス、居住の拠点である中心市街地の活性化を願う声も強い。

 新潟市の中心部にある古町、本町地区。2020年には新潟三越が閉店し、25年1月にはイトーヨーカドー丸大新潟店が閉店する。ほかにも、シャッターを下ろしたままの店や「テナント募集」の看板が立つ店が何軒かある。

 「前は店がいっぱいあったが、少なくなった」。中央区の下町(しもまち)地区から本町を訪れた男性(87)はさみしそうにつぶやいた。

 男性はこの日、通院や買い物のため、自転車で本町を訪れた。イトーヨーカドーもよく利用するという。2025年夏ごろ、後継の商業施設が開店予定だが、「(それまでは)不便になる」とこぼした。

▽駅前との“差”

 車の普及や商業地の郊外化が進む中で、...

残り838文字(全文:1202文字)