衆院選は与党の自民、公明両党が公示前勢力の288議席から大幅に減らし、過半数の233議席に届かなかった。国民の政権への不信任が、鮮明になったと言える。
石破茂首相が勝敗ラインとした与党過半数を達成できず、公明の石井啓一代表は議席を失った。極めて厳しい結果だ。
新しい選挙区割りで初めての衆院選となった本県では、5小選挙区全てで自民が敗れ、野党第1党の立憲民主党が議席を確保した。野党独占は、全6小選挙区を民主党が押さえた2009年以来となる。
◆与党のおごりに鉄槌
自民党派閥の裏金事件をはじめとする「政治とカネ」の問題と石破政権に、国民が突きつけた厳格な審判である。首相をはじめとする自民と、連立を...
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