分娩休止について説明する村上総合病院の杉谷想一院長(左)=11月15日、村上市緑町5
分娩休止について説明する村上総合病院の杉谷想一院長(左)=11月15日、村上市緑町5

 2025年春に分娩(ぶんべん)を休止するJA新潟県厚生連村上総合病院の杉谷想一院長と村上市の高橋邦芳市長が11月15日、村上市内でそれぞれ会見を開いた。杉谷院長は休止の理由などを説明し「再開へのハードルは大変高い」と述べた。高橋市長は年度内にも妊婦への支援策を講じる考えを明らかにした。

 村上総合病院は分娩数の減少などによる収支の悪化などを理由に14日に分娩休止を発表した。

 会見には産婦人科の藤巻尚副院長も同席し、「少子高齢化で分娩数が加速度的に減ったのが最も大きな原因」と説明。杉谷院長は「休止の結果となり、市民におわびしたい。経営状況を良くして、住民が安心できる医療を届ける」と強調した。

 村上市の高橋市長も市役所で会見、市外の医療機関で出産することになる妊婦への支援策について「ただちに制度設計するように庁内に指示した。何が必要か徹底的に探りたい」と述べ、年度内にも...

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