11月17日に投開票された柏崎市長選で当選した桜井雅浩さん
11月17日に投開票された柏崎市長選で当選した桜井雅浩さん

 東京電力柏崎刈羽原発新潟県の柏崎市、刈羽村にある原子力発電所で、東京電力が運営する。1号機から7号機まで七つの原子炉がある。最も古い1号機は、1985年に営業運転を始めた。総出力は世界最大級の約821万キロワット。発電された電気は関東方面に送られる。2012年3月に6号機が停止してから、全ての原子炉の停止状態が続いている。東電が原発を再稼働させるには、原子力規制委員会の審査を通る必要がある。7号機は2020年に全ての審査に「合格」したが、安全対策を施している最中で、再稼働していない。(新潟県)再稼働東京電力福島第1原発事故を踏まえ、国は原発の新規制基準をつくり、原子力規制委員会が原発の重大事故対策などを審査する。基準に適合していれば合格証に当たる審査書を決定し、再稼働の条件が整う。法律上の根拠はないが、地元の自治体の同意も再稼働に必要とされる。新潟県、柏崎市、刈羽村は県と立地2市村が「同意」する地元の範囲だとしている。の是非を巡り、花角英世知事が自身の考えを繰り返し問われても態度を明らかにしないことについて、11月17日に投開票された柏崎市長選で3選を果たした桜井雅浩さんは当選確定後、報道陣の取材に「既に禅問答を繰り返す時期ではない」と述べた。

 花角知事は再稼働の是非について、県民の意思を見極めた上で判断し「信を問う」としている。

 桜井さんは再稼働について条件付き容認の立場を示しており、...

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