
今回は前回に続いて「両親から学んだこと」をテーマにした話です。
両親への感謝や言葉にできない思いが頭の中にあっても、それをしっかり言葉にして表現するのは、普段しているたわいもない会話と比べて容易ではありません。両親から学んだことを文章にするのは初めてでとても新鮮で、脳が刺激されます。
亡き父は、事あるごとに教育の大切さを説いていました。中学を卒業すると働いてお金を稼ぐ道に進みました。貧乏から抜け出すことを5歳ごろからずっと考えていたと話していました。しかし、終生その向学心が衰えることはありませんでした。ですから、どんな境遇であろうと、学業を捨てずに働きながら学ぶ苦学生に共感し、人知れず彼らを...
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