
花角英世知事らに全国品評会の最高賞を獲得した手もみ茶を振る舞う村上茶手揉保存会のメンバーたち=11月27日、新潟県庁
北限の茶処(ちゃどころ)として知られる新潟県村上市の製茶業者で作る「村上茶手揉(てもみ)保存会」の手もみ茶が全国品評会で最高の農林水産大臣賞に選ばれた。挑戦開始以来、22年目で初めての頂点となる。11月27日には保存会のメンバーが新潟県庁を訪れ、花角英世知事に快挙を報告。会長で冨士美園社長の飯島剛志(ごうし)さん(49)は「日常使いのお茶にもフィードバックさせたい」とさらなる研鑽(けんさん)を誓った。
手もみ茶は、蒸した茶葉を6〜7時間かけて手でもみながら乾燥させるという、昔ながらの製法で作る高級茶。茶葉は針のように細くなり、深く濃い味わいとなる。
村上では、大正時代後期ごろから製茶の機械化...
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