動画配信サービスが普及し、映画作品を家庭で楽しむ人が増えている。ネットオリジナルの大作も登場するなど“ライバル”の台頭が続くが、映画館もまた、負けじと変化を遂げている。映像・音響システムの進化はもちろん、鑑賞空間の高級化、五感に訴える「体感型」など、劇場へ足を運んでもらうための付加価値や魅力を磨いている。各地の映画館を訪ねると、共通して力を入れるのは「没入体験」の提供だった。
(報道部・林康寛)
座席に音響、超巨大スクリーン…ライブの「応援上映」も
映画館ならではの「付加価値」追求
アマゾンプライムビデオやU-NEXTなどをはじめとした動画配信サービスは、新型コロナウイルス禍の巣ごもり需要で急成長した。
調査会社GEM Partners(ジェムパートナーズ、東京)によると、国内の...
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