日米開戦83年に合わせて打ち上かった慰霊の花火=12月8日午後5時ごろ、長岡市左近町
日米開戦83年に合わせて打ち上かった慰霊の花火=12月8日午後5時ごろ、長岡市左近町

 旧日本軍が米ハワイの真珠湾を攻撃してから83年となった12月8日、攻撃を指揮した山本五十六の出生地・新潟県長岡市で慰霊と平和への願いを込めた花火「白菊」が打ち上がった。市民らは白い大輪にそっと手を合わせ、太平洋戦争や今も世界各地で続く戦火で犠牲になった人々に祈りをささげた。

 市民有志でつくる実行委員会が開戦70年の2011年に始め、14回目。信濃川河川敷で午後5時ごろ、戦争の犠牲者を慰霊する2発の白菊と、平和への願いを込めた金色の「金冠(きんかむろ)」1発を打ち上げた。

 長岡空襲をテーマにした映画「この空の花」を見て初めて訪れたという神戸市垂水区の看護師の女性(60)は「花火に込められた思いに感動した。一日も早く、紛争やテロがなくなることを願っている」と話した。

 長岡市千秋3の千秋が原ふるさとの森アトリウムでは、平和をつなぐトークショーや、県内のアーティストらのコンサートも開かれた。

長岡市長ら、現地の式典で追悼

 米ハワイ州ホノルル市では、12月7日(日本時間8日)、米海軍などが主催する追悼式典が真珠湾国立記念公園で行われた。長岡市の磯田達伸市長、市議会の加藤尚登議長が参列...

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