
杉谷想一院長
収支悪化や体制の維持困難などを理由に2025年3月で分娩(ぶんべん)取り扱い休止を予定するJA新潟県厚生連村上総合病院(村上市緑町5)の杉谷想一院長(58)が新潟日報社の取材に応じた。休止の背景には経営悪化と人材不足の両面があると説明し「妊娠中の女性にとっては死活問題。維持したかった」と決断への苦悩をにじませた。また、経営改善への取り組みを示し、さらなる診療科の休止については「全く考えていない」と強調した。(村上支局長・土田潤)
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-分娩休止の経緯についてあらためて教えてください。
「休止は経営的な判断だけではない。自治体の補助を受けるなどして、病院が分娩を続けられるボーダーラインが年間200人...
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