
デジタル技術を用いた救急搬送のデモンストレーション。救急隊員がけが人の情報をタブレット端末に入力した=新潟市中央区鐘木
新潟市消防局は1月1日から、119番通報を受けた救急搬送時にタブレット端末を使う取り組みを始める。救急出動件数が過去最多となる中、病院側との情報共有をデジタル技術により強化し、搬送時間の短縮や業務の効率化を図る。
市消防局によると、2023年の救急出動件数は4万5405件と過去最多を記録した。今後も高齢化などを背景に出動件数の増加が予想され、病院への搬送時間がこれまでよりも伸びる懸念があったという。そのため2024年度当初予算に関連経費5300万円を計上し、デジタル技術を駆使して限られた救急車両や人員を最大限に生かす新たな態勢を敷く。
従来の救急搬送では、現場で傷病者の情報を専用の用紙に手書...
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