
農研機構が開発した二条大麦の新品種「こはく雪」
農研機構(茨城県つくば市)は、上越研究拠点(新潟県上越市)で雪国でも栽培可能なウイスキー用二条大麦の新品種「こはく雪」を開発した。積雪地での栽培性に加え、醸造で必要な麦芽品質を備えている。新潟小規模蒸溜(じょうりゅう)所(新潟市江南区)が使用予定で、クラフトウイスキーの高付加価値化が期待される。
国産ウイスキーの出荷は拡大している。日本洋酒酒造組合(東京)によると、国産ウイスキーの2023年の国内出荷量は1億5700万リットルで、10年で1・6倍になった。特徴あるウイスキーを目指し、地元産大麦を醸造に使いたいというメーカーは増えているという。
しかし、雪国で栽培できるウイスキー用の大麦は限ら...
残り693文字(全文:993文字)