
北越メタルが製造する床用デッキ。建設現場ですぐ使えるように鉄筋を工場であらかじめ組んでいる
鉄鋼製品製造の北越メタル(新潟県長岡市)が、収益性の高い独自製品となる加工品事業を強化している。建設や土木現場の人手不足や脱炭素化に向けて、課題解決につながる付加価値の高い製品を生産し、全国に向けた営業を加速させる。現在約25%の加工品の売上比率を、2030年までに新規事業も含めて約40%に引き上げる目標を掲げる。
同社は鉄スクラップを溶解させて鋳造する異形棒鋼などの素材製品と、素材製品を2次加工した加工品の2事業を展開。23年度の売上高は素材製品が232億円で、加工製品が83億円。全体の約4分の3を素材製品が占める。
主力の異形棒鋼はビルやマンションの鉄筋に使われ、県内を中心に販売する。市...
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