羽色の変化が確認されたトキ=1月6日、佐渡市(環境省提供)
羽色の変化が確認されたトキ=1月6日、佐渡市(環境省提供)

 環境省は1月6日、新潟県佐渡市の野生下に生息するトキの羽色が求愛期に見られる「生殖羽」に変化し始めたと発表した。2024年末ごろから、首周りから背中を灰色に着色する行動が、複数羽で確認されているという。

 トキは求愛期に入ると、首の辺りの皮膚からはがれ落ちる黒い物質を水浴び後に自分の体にこすりつけ、着色する。雄雌ともにみられる行動で、3月ごろまでにはほとんどの個体が羽毛の変化を終え、6月ごろまで繁殖期が続く。

 野生下では現在、約500羽のトキが生息していると推定されている。環境省佐渡自然保護官事務所の篠﨑さえか・首席自然保護官は「繁殖期はトキが最も敏感になる。近づかないで、静かに見守ってもらい...

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