年頭の記者会見で米価の見通しなどを述べる県農協中央会の伊藤能徳会長=1月7日、新潟市中央区
年頭の記者会見で米価の見通しなどを述べる県農協中央会の伊藤能徳会長=1月7日、新潟市中央区

 新潟県農協中央会(JA県中)の伊藤能徳会長は1月7日、新潟市中央区で年頭の記者会見を開き、小売価格が高値で推移している2024年産米について「所得増大が生産者の営農に不可欠だ」と理解を求めた。24年産米の作況が「やや不良」となったことを受け、25年産米は収量の向上を目指す考えを示した。

 JA全農県本部が示した24年産米の当初仮渡し金は21年ぶりの高水準となった。伊藤会長は「ようやく営農が継続できる水準になった。米価が維持できるように取り組んでいきたい」と強調した。

 一方、作況(平年値=100)は98の「やや不良」にとどまり、「25年産は適正な収量確保が課題」と指摘した。現在の小売価格の水準に...

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