
朝礼で従業員と話す須貝隆社長(右)=胎内市本町
文具・事務機器販売などを手がける「荒惣(あらそう)」(新潟県胎内市本町)は2024年に創業200年を迎えた。なりわいを変遷させつつ、江戸時代の文政7(1824)年から同じ場所で営みを続けている。近年は企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)にも関心を寄せ、IT分野で地元企業の伴走者として次代へ向かう。
荒惣の事務所は、江戸時代の米沢街道でもある本町通り沿いにある。多くの人が行き交った宿場町の中条で、初代の荒川屋惣四郎が両替商を始めた。社名は初代の名前に由来する。2代目が紙製品を取り扱い、3代目は雑貨や食品なども扱った。5代目は戦前からビールメーカーの特約店事業を始めた。
須貝隆現社長(...
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