運転停止中の東京電力柏崎刈羽原発(本社ヘリから)
運転停止中の東京電力柏崎刈羽原発(本社ヘリから)

 武藤容治経済産業相は1月10日の閣議後会見で、政府が再稼働を目指す東京電力柏崎刈羽原発新潟県の柏崎市、刈羽村にある原子力発電所で、東京電力が運営する。1号機から7号機まで七つの原子炉がある。最も古い1号機は、1985年に営業運転を始めた。総出力は世界最大級の約821万キロワット。発電された電気は関東方面に送られる。2012年3月に6号機が停止してから、全ての原子炉の停止状態が続いている。東電が原発を再稼働させるには、原子力規制委員会の審査を通る必要がある。7号機は2020年に全ての審査に「合格」したが、安全対策を施している最中で、再稼働していない。に関し「現時点で、再稼働への地元理解が得られる見通しを申し上げるのは適切ではない」と述べ、経産省資源エネルギー庁が県内で実施している住民説明会などを通じ、理解醸成を図る考えを示した。

 武藤氏は地元同意の時期についての言及を避け、説明会を通じ「浸透させていただいている」段階だと説明。原子力防災対策の強化や情報発信を続けるとした。

 花角英世知事は再稼働の議論の材料として...

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