オリジナルブランド「庖斬巴」の包丁を展開する金井産業の金井孝夫社長(右)と片桐信幸さん。手前の包丁は右から牛刀、三徳、ペティナイフ=三条市月岡1
オリジナルブランド「庖斬巴」の包丁を展開する金井産業の金井孝夫社長(右)と片桐信幸さん。手前の包丁は右から牛刀、三徳、ペティナイフ=三条市月岡1

 作業工具などの金物卸「金井産業」(新潟県三条市月岡1)は、オリジナルの和包丁ブランド「庖斬巴(ほうざんともえ)」を立ち上げ展開している。第1弾として、地元の鍛冶職人による切れ味の鋭い刃に、木とレジン(樹脂)で構成する特徴的な柄を合わせた。海外の市場を見据えた高価格路線で新たな事業の柱に育てたい考えだ。

 金井産業は1954年、建築金物の卸売業者として創業した。20年ほど前からメーカーと連携し、ユーザーの意見を取り入れたオリジナル商品も企画。とび職人が腰に付ける道具入れの袋などを「マルキン印」のブランドで販売してきた。

 和包丁参入のきっかけは新型ウイルス禍だった。業績の落ち込みをカバーしようと社...

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