2年前に鳥インフルエンザが発生した養鶏場。2024年末で閉鎖した=16日、村上市早稲田
2年前に鳥インフルエンザが発生した養鶏場。2024年末で閉鎖した=16日、村上市早稲田

 2023年1月に高病原性鳥インフルエンザが確認され、約130万羽が殺処分された新潟県村上市早稲田の養鶏場が操業再開を断念し、24年末で閉鎖していたことが1月16日、分かった。国の規定は伝染病が発生した場合に備え、殺処分した家畜を埋める土地の確保を求めている。この養鶏場では再開に向けて新たな埋却地を探したが、地元の同意を得られず確保できなかった。

 閉鎖したのは、採卵養鶏のタカムラ(富山県)が運営する「早稲田エッグファーム」。殺処分数は国内過去2番目の規模で、県や自衛隊、建設業者などが処分に当たった。

 国が定める飼養衛生管理基準では、...

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