新潟県聖籠町のゴルフ場「新潟サンライズゴルフコース」が3月末で営業を終了し、土地を所有する石油元売り大手のENEOS(エネオス、東京)が跡地の売却を検討していることが1月28日、分かった。ゴルフコースは新潟県営新潟東港工業地帯の中核エリアにあり、ゴルフ場としての暫定利用が40年近く続いていた。敷地の有効活用は県政課題の一つだったが、多くはまだ売却先が決まっていない。ゴルフ場終了の節目を迎え、今後の動向に注目が集まりそうだ。

 ゴルフ場の敷地はかつて亀塚浜集落があった土地で、新潟東港の開発に伴い約320世帯がゴルフ場北東にある、現在の聖籠町亀塚地区に移転した。

 当初は土地を取得した旧日本石油が製油所建設を計画したが断念。地元雇用の創出が期待されていただけに、ゴルフ場としての暫定利用に複雑な思いを抱いてきた住民は多い。県議会でも議員から度々「目的外使用を早期に解消すべきだ」との意見が上がっていた。

 この土地の活用方法に新たな動きが出たのは2020年11月。電力小売りなどのイーレックス(東京)が...

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