ドーナツ売り場の前で日本一達成の喜びを語る小林勇介さん。見本やポップは従業員が手作りした=新潟市中央区のセブン-イレブン新潟古町通4番町店
ドーナツ売り場の前で日本一達成の喜びを語る小林勇介さん。見本やポップは従業員が手作りした=新潟市中央区のセブン-イレブン新潟古町通4番町店

 新潟市中央区の古町通りにあるコンビニ「セブン-イレブン新潟古町通4番町店」が2024年、全国のセブンイレブンの中で、店内で揚げるドーナツの販売数日本一を達成した。「古町を元気にしたい」と従業員が一丸となって取り組んだ。ほかの商材でも全国1位になった経験があり、今後は2月に新潟県内でサービスが始まる宅配事業で日本一を目指す。

 古町通4番町店は2018年オープン。鍛冶小路との交差点にあり、近隣住民や近くの専門学校に通う若者らに多く利用されている。

 ドーナツの販売数が日本一になったのは2024年11月。お店で揚げるドーナツの販売が県内でスタートするのに合わせて、予約を受け付けたり、レジで客に声をかけたりしてセールスを強化した。販売初日の11月12日に1717個、初日からの1週間で計2770個を売り、単日と週間の「2冠」に輝いた。

 副店長の小林勇介さん(47)は「古町から日本一が出たら地域が盛り上がると思い、従業員の発案で取り組んだ。お客さまに支えられて達成できた」と喜ぶ。

 小林さんによると、商品ごとの店舗順位は公表されておらず、本部に問い合わせると自店の順位を教えてもらえるという。

 同店ではアルバイトやパートの従業員から「日本一に挑戦したい」と声が上がるといい、「どれくらい売れば日本一になれるのか分からない」(小林さん)中で、従業員同士が店内にあるノートやメッセージアプリを使って意見交換し、販売計画を立てている。

 ドーナツ以外でも揚げ物全般や春巻きの販売数で全国トップになったことがあり、「日本一に挑むことが、働く人のモチベーションになっている」と小林さんは説明する。

ドーナツ販売数で日本一になったことを知らせる店内の掲示。客への感謝を示した=新潟市中央区のセブン-イレブン新潟古町通4番町店

 現在の目標は、...

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